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ss唯梓【It may be prohibited by the god.】(1)

  • Posted by: 拳骨
  • 2010-05-19 Wed 08:40:17
  • ss
ようやく、書きあがりました…。
長い上に何が書きたいやら…謎…と言う…ね…。
予想以上に長くなってしまったので2分割にしています。

とにかく百合なお話ですので苦手な方は回れ右で願います。





________________________【It may be prohibited by the god.】(1)


次の日の朝、梓は布団から起き上がれずにいた。
目を開けると視界が滲み、吐く息も熱い。

あれだけ雨に降られれば当たり前なのかも知れない。
唯は大丈夫だったのだろうかと思考を巡らせるが
携帯電話に手を伸ばす気力すら梓にはなかった。

ピピッと電子音の鳴った体温計を見ると38.6度と表示されていた。
ガチャリと部屋のドアが開き、梓の母親が姿を現す。
梓が体温計を渡すと、母親は学校に連絡してくると部屋を後にした。

母親の持ってきた薬を飲み、梓は目を閉じる。

額にのせられた、冷たいタオルを目の上へと移動させる。
じんわりと目頭が熱くなって、梓は大きく息を吐く。
昨日のことが頭を過ぎって、しかし熱で浮かされた頭では上手く考えられない。
とにかく、今は眠ろう、と梓は思考を遮断した。


梓が目を開けると、カーテンの隙間からオレンジ色の光が射していた。
薬が効いたのか、思考も随分とはっきりとしている。
随分、長いこと眠っていたのだろう。
全身にじっとりと汗を掻いている。

「喉、渇いたな…」

飲み物を取りに行こうと、梓がベッドから起き上がると
机に置かれた携帯電話がピカピカと着信を告げていた。
携帯電話を手に持って、階段を下りていく。

携帯にはメールが十件届いていた。
風邪で学校を休んだだけでこんなにメールが届いたことは今まで無く、
何があったのだろうかと、梓はおそるおそる受信ボックスを開いた。


[0010] from.憂
○月△×日 大丈夫?

[0009] from.唯センパイ
○月△×日 だいじょうぶ?

[0008] from.純
○月△×日 だいじょぶ~?

[0007] from.唯センパイ
○月△×日 心配だよお~(>_<)

[0006] from.澪センパイ
○月△×日 大丈夫か?

[0005] from.唯センパイ
○月△×日 あずにゃあーん(T_T)

[0004] from.紬センパイ
○月△×日 心配しているわよ?唯ちゃんが。

[0003] from.唯センパイ
○月△×日 あずにゃん死なないで!

[0002] from.律センパイ
○月△×日 残念だが、唯はもう駄目だ。

[0001] from.唯センパイ
○月△×日 今から行くね!


受信ボックスをスクロールさせると、半分は唯からのメールだった。
最後に届いていた唯のメールのタイトルに、梓は冷蔵庫を開けながら動きを止めた。

………今から、行くね?

リビングの壁に掛けてある時計をバッと見ると、17時をまわっていた。
ヤバイ!と梓が思った瞬間、玄関のチャイムが鳴る。
ピン、ポーン。
思いっきり押したのであろうチャイムの音がして
梓は携帯電話と玄関の扉を交互に見やる。
どうしよう、と思う暇も無く

ピンポンピンポンピンポンピンポピンポピーンポーン!!

小学生か、と突っ込みたくなるような連打に、梓はため息を吐く。
仕方ない、と玄関へと向かうと、手に持っていた携帯電話が音をたてる。
唯センパイと表示された携帯電話を持ったまま玄関へと走り出す。
外であずにゃーん、と呼ぶ声がして、少し、気持ちが急いた。

「今、開けますから!黙ってください」

ガチャガチャと玄関の鍵を捻り扉を開けると、雪崩れ込むように唯が入ってくる。

「あずにゃんっ!」

「唯せんぱっい、やめて下さい、私、汗、いっぱい掻いて…」

唯に勢いよく抱きしめられて、梓は抵抗をする。
梓が腕の中で暴れると、唯は身体を離した。
そして、良かった…と呟きを漏らそうとしていた梓の唇を勢いよく塞ぐ。
全く予想していなかった唯の行動に梓は何が起きているのかわからず目を見開いた。

唯の舌が梓の唇に触れ、素早く口腔へと差し込まれる。
唯の舌が余りにも熱くて、梓は抵抗を忘れてしまう。
ピチャピチャと卑猥な音が玄関に響いて、梓の脳を刺激する。

「んっ」

梓が熱い吐息を漏らした瞬間、ガチャリとドアが開く音がした。
言いようの無い嫌な予感がして、梓が目を開くと
ドアを少しだけ開いたところで、紬が目を見開いて固まっていた。
紬の後ろでは、澪までもが、片手を上げたままの体勢で真っ白になっている。

「なんで入んないんだよー」

澪の後ろから律の声がして、唯が反射的に梓から身を離す。
目を見開いて呆然と立ち尽くす梓を横目に見ながら、唯はゆっくりと振り向いた。

「…ア、ハハ」

後ろを振り向いた唯は、固まっている紬と澪を見て乾いた笑いを漏らす。
そんな唯の声に紬はハッと意識を取り戻すと、
今まで見たことのないくらいの麗しい笑顔を見せて、そっとドアを閉めた。

呆気に取られていた梓はドアが音を立てて閉まると同時に、へなへなとその場にしゃがみ込む。

「もう、お嫁にいけない」

顔に手を当てて落ち込む梓に、唯が申し訳なさそうに声をかける。

「あの、あずにゃん…ご、ごめん、ね?」

唯の声に梓はバッと顔を上げて唯を睨む。
猫が怒って毛を逆立てているような様子の梓に唯は苦笑いを漏らし、
座り込んでいる梓の前にそっとしゃがみ込む。

「風邪をうつすにはキスが一番だって、憂に言われて…」

ごにょごにょと語尾を弱めながら、梓へと手を伸ばす。
そっと頭を撫でられて、その手が凄く優しくて、梓はなんだかどうでも良くなってくる。
しかしどうにも腹の虫が収まらない。

「こんなことでっ、誤魔化されませんからっ!」

ぷっくりと頬を膨らませた梓に唯は微笑みを漏らし、指でその頬を突付く。

「じゃあ、さ。キス、してもいい?」

唯の手が梓の頬に添えられて、梓は思わず視線を逸らす。

「…風邪、うつっても知りませんよ」

頬に添えられた、唯の手の上に自分の手を重ねて、梓は唯を見つめた。
真っ直ぐに見つめられて、唯の胸がドキリと跳ねる。

先ほどの勢いに任せたキスと違い、改まった状態だと妙に緊張してしまう。
ごくりと喉を鳴らし、唯は梓へと顔を近づける。
そっと、梓の瞳が閉じられたのを確認して、唯もそっと目を閉じた。

触れただけで眩暈を覚えるような感触に、唯の胸がぎゅっと締め付けられる。
もっと、もっと、触れていたくて、唯は離した唇をもう一度梓へと寄せた。

啄ばむような短いキスをなんども繰り返していると、梓のお腹がぐぅっと鳴いた。

「お腹、空いてるの?」

唇を離し、ふふっと笑いを零した唯に梓は頬を赤らめる。

「朝から、ずっと寝てたから…」

「こんなところにいたら、また風邪ぶり返しちゃうね」

恥ずかしそうに呟いた梓に、唯は立ち上がると梓に手を伸ばす。
梓の手を引いて立ち上がらせると、唯は床に放り出していた鞄を拾い上げた。

「むぎちゃんにお見舞いのゼリー貰って来たからさ、一緒に食べよう?」

もう一度、差し出された唯の手を梓は握り、コクリと頷いた。




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