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ss唯梓【It may be prohibited by the god.】(2)

  • Posted by: 拳骨
  • 2010-05-19 Wed 09:18:34
  • ss
ss唯梓【It may be prohibited by the god.】(1)の続きになります。
もう収集がつかなくなった様をご覧下さい。笑

やっぱり百合ですのでご注意を。







__________________________【It may be prohibited by the god.】(2)



リビングの机の上には梓の母親からのメモが置かれていた。

冷蔵庫にお粥があるので目が覚めたら食べなさい。
食べたらこの薬を飲んで寝る事。

梓が読んでいるメモを覗き込みながら唯が聞く。

「そういえば、お母さんいないの?」

「うちは共働きなんですよ、って言うか、母親がいたら大変なことになってましたよ」

梓が溜め息混じりに唯を睨むと、唯はアハハと頭を掻いた。
お粥を温めて席に着くと、唯はニコニコと笑いながら梓の横に腰を掛けた。

「なんですか?」

お粥を口に運ぼうとしていた梓が唯に視線を向けると、
唯は梓の手からお粥の乗ったスプーンを取り上げる。

「はい、あずにゃん、あーん」

「じっ自分で食べれますよっ!」

頬を染める梓に唯は真剣な面持ちで首を振る。

「駄目だよ、あずにゃん。食べさせてあげるから」

ふんすっ!と鼻を鳴らす唯に梓はガックリとうな垂れ、もう何を言っても無駄なのだと悟る。
そして唯にお粥も、ゼリーも唯に口へと運ばれ、挙句の果てには薬まで飲まされて
そのまま、部屋へと連れていかれて、ポンポンと布団の上から優しく叩かれている。

「あの、唯先輩、もう帰ってもいいですよ」

半ばゲッソリとした様子で梓が言うと、唯はニッコリと微笑み、首を振る。

「あずにゃんが寝るまで傍にいるよ」

こういう時ばっかりお姉さんなんだよなあと、梓は思う。
ギターの練習もコレくらい真面目にやってくれたら良いのにと思考を巡らせていると唯が梓の前髪をそっと掻き分けた。

「わたしさ、あずにゃんはずっと、澪ちゃんのことが好きなんだって思ってたんだ」

ベッドの上に腰をかけて、梓の髪を撫でながら唯は梓に笑いかける。
唯の言葉に梓はグッと言葉を詰まらせた。

高校に入学してしばらくは、梓は確かに澪が好きだった。
好き、と言うよりは憧れていた、と言うべきだろう。
優しくて、可愛くて、格好良くて。
澪に話しかけてもらえると嬉しかった。
でも、だけど。
そんな梓の気持ちの中に、半ば無理やり入り込んできたのは唯だった。
変なあだ名で呼ばれて、毎日のように抱きつかれて
可愛いとか好きだ、とか、出合えて良かった、なんて
そんな風に言われて、嬉しくない女の子がいる訳も無いと梓は思う。

どちらかと言うと、人との間に壁を作ってしまいがちの梓を
ぐいぐいと軽音部へと引き込んでくれたのは唯だった。
本当にゆっくりとしたスピードで、梓は唯に惹かれるようになって。
澪には感じなかった、胸の高鳴りを唯には感じるようになっていった。

梓に憧憬と恋慕の違いを教えてくれたのは唯なのだ。

「…憧れと、恋の違いくらい、わかりますよ」

照れ臭くて、唯の顔から目を逸らしながら梓が言う。
こんな事を言うと唯は馬鹿みたいに喜んで、
また抱きつかれたりするのだろうと思っていた梓だったが
唯からは何の反応もなく梓が唯に視線を戻すと、唯は顔を真っ赤にして固まっていた。

「…あの、唯先輩?」

梓が唯の身体を揺すると、唯はハッと意識を戻す。

「あ、あずにゃんの、破壊力は凄いよね」

恍惚に似た表情で呟きを漏らした唯に梓は乾いた笑いを漏らす。

「何を言ってるんですか…」

呆れた口調で言う梓に唯は急に顔を引き締める。

「あずにゃんはさ、自分の可愛さをわかってないんだよね!」

ビシッと指を向けられて梓はますます呆れた顔になる。

「はぁ」

梓が溜め息にも似た返事を返すと、唯はますます口調を強め、捲くし立てるように梓に言う。

「あずにゃんなんて、今までわたしが見てきたどんなものより、
 今までわたしが出会ったどんな生き物よりも可愛いんだから!!」

ふんす~!と擬音が聞こえてきそうなくらい鼻の穴を広げている唯に
梓は呆れながらも妙な愛おしさを感じてしまう。
こんな風に思ってしまう時点で、私の負けなんだろうなと梓は思い、小さく溜め息を吐く。

「わかりましたよ、わかりましたから」

たまには正直になっても良いのかも知れない。
そんな風に思って梓は少し身体を持ち上げて、覗き込むように梓を見つめる唯に軽く口付けた。

「少し、黙っていてください、私はもう、寝ますから」

口を半開きにして顔を赤らめた唯を横目に、梓はゴロリと寝返りを打つ。

「あ、あずにゃん…」

唯が梓の身体を揺する。

「なんですか?」

「好き過ぎて、頭がおかしくなりそう」

唯の言葉に梓は悟られないように笑みを零す。
こんな風に誰かを思い、思われることを、神様は禁止したりするのだろうか。
この気持ちを伝え合って、唇を合わせることが、イケナイことだなんてどうしても思えない。
そんな風に思考を巡らせていると、唯が梓の身体の上で指をクルクルと回す。

「明後日の日曜日、風邪が良くなったら…デート、しようよ?」

「…いいですよ、どこに行くか考えておいて下さい」

唯の言葉に、梓は笑みを零し、唯へと向き直る。
視線がぶつかって、唯は布団の上に突っ伏した。

「いやあ、なんか照れちゃうねぇ」

「そう、ですね」

二人は顔を見合わせてクスクスと笑い合う。
ベッドボードに置かれた時計を見て、唯が梓に視線を送る。

「あずにゃん、わたしそろそろ帰るよ」

わたしがいると寝れないもんね、と梓の髪を撫でて微笑むと唯は立ち上がる。

「気をつけて、帰ってください」

梓の言葉に頷くと、唯は鞄を手に取り肩に掛ける。

「じゃあ、また、明後日、ね」

唯の言葉に梓は小さく頷く。

「家の鍵、そこの机の上に置いてあるので、ポストに入れておいて下さい」

「うん、わかった。あずにゃんもいっぱい寝て、早く良くなってね」

微笑んだ唯に髪を撫でられて、梓はもう一度頷いた。
なんかあったら連絡してね、と手を振る唯がパタリと部屋の扉を閉めて、階段を降りて行く音がする。

部屋の中は静寂に包まれて、梓は急に寂しさを覚える。
それでも、胸の奥は暖かくて、梓は身体をぎゅっと丸めて、そっと目を閉じた。


唯は一体、どこへ連れて行ってくれるのかなあと、幸せな思考を巡らせながら。




____________________________【Me and you to have the same answer!!】




[あとがき]
うううーん。
と思いつつ更新しました。
楽しんで頂ければ幸いです。

次は、唯梓デート編、にしたいと思っているのですが
なんと18禁の初えっち編が先に書きあがりそうなのです。。
どっちを先に更新すべきか、悩み中です。
デート編の方が読みやすいですよねぇ~。
ううーん。

リクの方も徐々に書き進めていますので、もう少しだけお待ちください。
今週から来週あたりまでにはまた更新できると思います。




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