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ss唯梓【the things that never cross...?】(2)

  • Posted by: 拳骨
  • 2010-08-01 Sun 19:30:37
  • ss
前記事にも書きましたが、前回分に拍手してくださった方々、本当にありがとうございました…。
続きを期待!的な応援と前向きに受け取らせて頂きますwww

前回に引き続き、 パラレル百合です。
まあ正直、今回はまだ全然百合ぽくないですが…。

いろいろと気をつけて先に進んでください。






______________________________【the things that never cross...?】 


-02-
フンフンと顔を擽る感触がして、唯は意識を覚醒させた。
ゆっくりと瞼を持ち上げると、目の前に小さな狐。
 
狐?
 
野生の狐が人間に寄ってくる筈はない。
まだ夢でも見ているのだろうか。
不思議に思い、唯は覚醒しきっていない身体をゆっくりと起こす。
狐は身体を起こした唯の周りをぴょんぴょんと跳ねてから膝の上へと乗った。
ぼんやりとした意識の中、膝の上の狐の頭を撫でる。
 
「あっ」
 
狐の頭に触れると同時に小さな声が聞こえて、唯は声の方向へと顔を向けた。
木漏れ日に目を細めた唯の視線の先には、二つに束ねた黒い髪を風になびかせた少女の姿。
キラキラと光をうけて立つその少女はまるで天使のようで、唯は息を吐くことすら忘れてしまう。
…綺麗だなぁ。
目を細めたまま固まった唯を不振そうに見つめて、少女は小さく声を出した。
 
「…あのっ」
 
少女の声にビクリと身体を揺らし、唯は大きく息を吐きだしながら少女と狐を交互に見やる。
 
「あぁ、この狐、君の?」
 
唯の言葉に少女はコクリと頷いた。
おぉ、可愛い。
唯の頬が反射的ににんまりと緩む。
そんな唯の反応にますます訝しげな視線を少女が向ける。
この狐よりも、この子の方がよっぽど動物らしい。
そんなことがなんだかすごく可笑しく思えて、唯はくすくすと笑い出す。
 
「な、なんですかっ!?」
 
笑い出した唯を睨みつけて少女が怒声を吐く。
 
「いや、可愛いなあって」
 
「なっ!?」
 
笑いをかみ殺しながら唯が言うと少女は途端に顔を真っ赤にして俯いた。
そんな反応がますます可笑しく思えて、唯はかみ殺していた笑いを吐き出した。
 
「ぷっ、あっは、あはははは!」
 
高らかに笑い出した唯に少女は勢い良く顔を上げて真っ赤にしていた顔を更に真っ赤にして叫んだ。
 
「かっ、からかわないでっ!!もうっ、ごんちゃん、行くよっ!」
 
少女の言葉に唯の膝の上に乗っていた狐がぴょこんと飛び降り少女の下へと走り出す。
それを確認すると少女はくるりと踵を返し歩き出してしまう。
普段ならばそのまま背中を見送っていたかも知れない。
でも、何故か逃がしてはいけないような気がした。
唯は慌てて立ち上がり、少女に追いすがる。
 
「ま、待ってっ!」
 
少女の手首を掴むと、少女は振り返り唯を睨む。
 
「なんですか?」
 
座っていた為に気付かなかったが、腕を掴んで並んでみると少女は唯が思っていた以上に小さかった。
見上げるように睨み付けられたところで全く怖さなどなく、寧ろ唯の心の中には全く違う感情が渦巻いていた。
 
…かっ、かわいい~!!
 
抑えきれない衝動が唯の中を駆け巡り、考えるより先に身体が動いた。
ギュッと掴んだ腕を引いて、少女を抱きしめる。
ふわりと少女の香りが鼻を撫でて、何故か泣いてしまいそうだった。
腕の中にすっぽりと納まるこの感触に胸が張り裂けてしまいそうなくらい締め付けられて何も言葉がでない。
唯の突然の行動に呆然としていた少女がバタバタと唯の腕の中で暴れだす。
 
「なっ、なんなんですかっ!?離してっ!」
 
叫ぶ少女を無視して唯は更に腕に力を込めた。
絶対に離しては駄目だと。
確信にも似た感情が唯を突き動かす。
 
「離したら逃げちゃうでしょ?あ、えーっと名前は?」
 
唯の言葉に少女は諦めたようにもがくのを止めて溜め息を付いた。
 
「…逃げないので、離してもらえませんか?」
 
小さく呟かれたその言葉に唯は小さく微笑み、そっと身体を離す。 
「あの、手も、離して、くれませんか?」
 
唯を見上げる少女の頬がほんのりと赤く染まっていて、再び抱きしめてしまいたくのるのを唯はぐっと堪えた。
 
「んじゃ、ほら。ここ座って?」
 
白詰草の上に座り込みながら唯は掴んだままの少女の腕を引く。
唯に引っ張られるように少女も白詰草の上に座り込んだ。
 
少女に向かい合い、目を合わせて唯はにっこりと微笑む。
 
目の前の少女のことを知りたくてたまらなかった。
それなのにもう、全て知っているような気もしていて。

そんな不思議な感情が
ずっと、ずっと耳鳴りのように続いていた戦争の音を唯の耳から退けた。

小鳥の囀りが響き渡る。
 二人は向かい合う。
お互いを知るために。


______________________________【the things that never cross...?】 (3)へ続く…




[あとがき]
更新しました…。
コイツら誰だ…と途方に暮れていますwww
思ってい以上に長くなってしまったので途中で切りました。
続きはまた後日。
もう少し肉付けしてからまた更新します!

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